ローヤルゼリーとはちみつの大きな違い
ローヤルゼリーもはちみつもミツバチから作られるものですが、その栄養素や効能、味、用途は全く異なります。
はちみつはご存知の通り、ミツバチが花の蜜を採取し、それを胃の中で消化・加工・貯蔵したものです。
全体の8割が糖分で、自然界一甘い食物といわれています。
それと同時にはちみつは、働き蜂のための大切な栄養源でもあるのです。
一方、ローヤルゼリーは花粉やはちみつを摂取した若い働き蜂から分泌される物質で、形状は乳白色でクリーム状です。
はちみつのような甘い蜜の香りはなく、発酵したような酸味を感じる独特な香りが特徴です。
はちみつは働き蜂の食事とされていますが、このローヤルゼリーは女王蜂となる幼虫と成虫となった女王蜂のみに与えられる食事とされています。
女王蜂は働き蜂に比べ2~3倍体が大きく、寿命は30~40倍ほど長いといわれています。
また卵を産まない働き蜂に対して、女王蜂は毎日約1,500個もの卵を産みます。
このことから女王蜂のみが食べ続けるローヤルゼリーに関心を寄せられ、その高い栄養価について注目されています。
実際、少量のミネラルやビタミンが含まれるものの、そのほとんどが糖分で占められるはちみつとは異なり、ローヤルゼリーの糖分は約10%ほどしかなく、60%が水分、残りの約30%が栄養素です。
特にアミノ酸やミネラル、各種ビタミン、たんぱく質が大変豊富です。
またローヤルゼリーにしかない成分といわれるデセン酸は女性ホルモンと似たような働きをすることから女性特有の更年期障害などの改善にも効果があると期待されています。
はちみつは砂糖の代わりにお菓子やデザートなどの天然甘味料として使われることがほとんどですが、ローヤルゼリーは非常に高い栄養素が含まれることから、健康をサポートする心強いサプリメントとして取り扱われることが多いです。